今回は、現役の素潜り漁師さんの肩とへきの痛みを整体で治療しました。
そちらでどやんかならんね~?
病院には行かれましたか?

レントゲンはどうもしとらんで
電気治療ばしたけど
ようならんけん電話ばしました。
うちで大丈夫だと思いますよ。
でも、実際に診てみないと分からない
事があるので、来ていただけますか?

お願いできんやろか?
いかがでしょうか?

気を付けてご来院くださいね。

施術前の肩の動く範囲
症状としては、1週間くらい前から、左肩の外側が痛くて、左手で、シートベルトを取る動作や、洋服を着る動作で痛みが強く、最近は、深呼吸をすると背中に痛みが強くなっての症状で悩まれてあったそうです。
肩の痛みで病院に行った帰りに、たまたま当院の前を通った際に、こんなところに整骨院があったと気づき、ホームページで調べて電話をされました。
結論から言うと、肩の痛みと、深呼吸による背中の痛みは、2回の施術で軽減し、来院前よりかなり改善されています。
患者さん情報
性別:男性
年齢:72歳
職業:漁業(素潜り)
症状いつから発生したのか:
1週間前より、肩の痛みが強くなり、徐々に深呼吸による背中の痛みが出現し、整形外科でレントゲン検査で異常は認められず、電気治療をしたが改善せず当院に来院
当院での診断情報
初回来院時の肩の動く範囲です。
(初診時、写真を撮り忘れた為、2回目施術日に前回はこれくらいだったと再現してもらいました)
上向きに寝ているだけでも、肩に痛みが強くなり、肩を挙げた状態でないと辛いとおっしゃられていました。
診断情報を踏まえての施術方針
肩を上に挙げることは可能で、レントゲンでの異常も無いため、肩の腱が切れていないと考え、肩の筋肉と呼吸に必要な横隔膜の施術を行っていきます。
この症状は、肩の痛みと呼吸の際に痛みが出ていることから、2つの障害があると考えています。
呼吸で背中に痛みが走ることを、唐津地区では、へきが痛いと言います。
実際に肩の外側と肩甲骨の施術してみると、
想定通り、上腕骨と肩甲骨の動きが固くなっており、筋肉を緩める施術を行うと、腕を挙げなくても横になることができました。
そして、呼吸で痛みを出す原因になる背中と横隔膜の施術を行うことで、呼吸も楽になられました。
2回目の施術後
患者さんの感想
この施術を行った後に、患者さんの感想を聞いたところ、
昨日は、息するのも辛かったけど、昨日よりだいぶよかよ。
病院で電気ばしても、治らんとね~ とおっしゃられていました。
数回ご来院いただいて、この施術を続けていきます。
今回の施術について当院の見解
今回、気になったのが、横隔膜の硬さです。お腹に触れると大動脈の拍動がビンビンに感じました。お腹の筋肉を緩める施術を行うと、穏やかになり、筋肉が柔らかくなるのがわかりました。
素潜りをされていてお腹が硬いと、すぐに苦しくなっていませんでしたか?と尋ねると
最近、潜る時間が10秒くらい減って、なんでかな???と思われていたそうです。
原因は横隔膜の硬さにあるようです。
施術を続けていくと、海に潜る時間も増え、まだまだ現役でお仕事ができると思います。
患者様が置かれている状況なども含めて、出来る限り、身体へ負担を少なくして、快適な毎日を過ごしていただく事を考えています。
今回の患者様も、まだまだ、何度か当院へ通っていただく必要はありますが、今回だけでも、だいぶ楽になられてあるので、しっかり当院の指導などにも従っていただければ、従来通りに生活する事には問題ない状態までは戻ります。
という訳で今回は、唐津地区で、素潜り漁師さんの肩の痛みと呼吸痛で悩まれている方の整体施術の紹介でした。
また次回ご来院の際の事も続きとして紹介させていただきます。
ではまた。